スクリーン印刷について
  • プロセス文華堂YOUTUBE

スクリーン印刷ってなあに?

今日では、スクリーン印刷の事を、特殊印刷と思っている方が多いようですが、かつて、スクリーン印刷は、最も身近な印刷手法でした。
昭和の時代何処の学校にも有ったガリ版印刷や、年賀状などを印刷したプリントゴッコも、スクリーン印刷の1種です。
スクリーン印刷の版は、アルミの枠(昔は、木の枠もありました。)に、「紗(しゃ)」と呼ばれる網を張ったものです。
昔は、この紗の材料に絹を使っていた為、今でも「シルクスクリーン」とか、「シルク」等と呼ばれています。

当社内でも口頭では、「シルク」と言ってしまいますが、正式な文書では、「スクリーン印刷」と書きます。
スクリーン印刷では、ペースト状の物なら、何でもインクの代わりにできます。
工業分野では、スクリーン印刷で、基板の印刷もしています。

当社のスクリーン印刷

 印刷をするには、幾つかの要素があります。
被印刷物である『材料』と『刷版』そして『インク』が揃って
初めて、印刷と言う仕事ができます。

 材料は、殆どの場合当社では、お客様から支給して
いただいた物を使います。
(自社)オリジナル製品については、当社で手配をしております。

 刷版は、一部を除き社内製版です。
スクリーン印刷の業界でも、コンピューターのデータを
直接、製版に出力するCTS(Computer to Screen)が
普及しつつありますが 当社では、ポジフィルムを
使って版を焼いています。

 紙は、含水率によって、伸縮する為刷本に合わせて
作ったポジを使う方が、見当を合わせ易いのが理由です。

インクについては、殆どの仕事がUVインク(厚盛メジウム)を
使った華飾印刷です。
色のついたインクを使う場合は、特色が多いです。
サンプルの色に合わせたインクを作る作業を
私たちは、調色と言っています。
オフセット印刷の人たちは、調肉と言っているため
調色と言うと、朝食の事と思われてしまう事もあります。
調色も全て、社内で行なっています。

 印刷は、シリンダープレス(全自動印刷機)での印刷になります。 
皆さんが知っている、『あの本』の印刷動画をお見せする事は、
できませんが、当社オリジナル製品の印刷動画をぜひ、
見ていただきたいと思います。
令和6年の年賀状の印刷動画をUPします。

付加価値印刷について

私たちの業界では、一般的な印刷物に装飾を施すような印刷を、付加価値印刷と呼んでいます。 
特にスクリーン印刷は、いろいろなインクが使える為、その種類が豊富にあります。 
 
下記の他に 切絵スクラッチ(スクラッチアート)・感温(示温)印刷・発泡スタンプ・ちぢみ印刷・銀はがし・ 
アイロン染(アイロンプリント)等 まだまだ沢山あります。

UV厚盛印刷

UVインクを厚く盛り上げる事により、ボリュームが出て目立ちます。

UV薄盛り印刷(ベタ)

UV薄盛り印刷(ベタ)

写真等にUVインクでコーティングすると、印刷の濃度が上がり色がしまります。

テクスチャー(砂目)

テクスチャー(砂目)

UVインクで細かい柄を印刷する事で、ハジキニスの様なザラザラ感を出します。スポットで部分的な印刷やPP貼り後の印刷も出来ます。

マット印刷

マット印刷

グロスPP貼の後、商品部分等にマット印刷をすると乱反射を防ぎ見やすくなります。

点字印刷

点字印刷

触読者用点字印刷です。一般的な透明UV点字の他、発泡点字もあります。

蓄光印刷

蓄光印刷

蓄光(液光)インクによる印刷です。明るいときに光を蓄えておき、暗くなると発光します。